こんにちは原田です。
金融商品のトレードやAmazon転売など色々とやってきましたが、現在はコレクター、投資家向けに輸入販売とブランド開発を行っております。
ここまでに紆余曲折ありましたが、ビジネスで重要なのはリスク管理だと思っています。
この記事では「自分の資産となる成長型のビジネスモデルを持たないと突然収入が0になることもあり得るよ」ということをAmazon転売をやっていた頃の、体験談も含めてお話しできればと思います。
ハードルの低いAmazonやメルカリでの単純転売は、労働型のビジネスモデルが多くやればやるほど時間が無くなっていきます。
そしてAmazonなどのプラットフォームのルールに従わなけれなならず、アカウント停止リスクに常にさらされることになります。
不安定なビジネスモデルからの収益は、安定して成長するビジネスモデルに投資し一発で収入が0になる可能性があるものを極力減らしていきましょう。
この記事を読めばあなたも成長型ビジネスモデルの必要性が把握でき、少しずつこのビジネスに取り組んでいけるでしょう。
今現在、単純転売に取り組んでいる方で下の3つのパターンに当てはまる人は解決のヒントになるかもしれません。
打開策も解説していますので、自分が取り組めそうな戦略を試してみると良いでしょう。
Contents
みんなやってる単純転売しか戦略が無いとちゃんと値崩れに巻き込まれる
そもそも国内単純転売って普通に大変
早速ですが私が、メルカリ→Amazon転売をやっていた頃の体験談でもお話しようかなと思います。
約1年半ほど前、当時私はAmazon転売のコンサルティングを受け本当にみんなやってるような方法で、転売を行っていました。
メルカリで狙っていた商品の新品が出品されると、アラームが鳴るアプリを使ってすぐに状態を確認してクレカで即購入。
一通り在庫が溜まると、ダンボール1箱~2箱に分けてヤマト運輸で出来るだけ送料を抑えて発送してましたね。
それ以外にも、楽天市場やヤフーショップでポイントがたくさん付与される日に、Amazonとの差額を見てまとめて購入しすぐにAmazonで売り、ポイント分が利益になるポイントせどりも行っていました。
メルカリや各ネットショップからAmazonに転売する手法はというと、とにかくメルカリの過去の履歴を見てAmazonとの差額は無いかリサーチしていきます。
Amazon側の売れ行きをkeepeで相場を把握し、どれくらい仕入れても大丈夫か確認しながら、メルカリやネットショップで仕入れていきます。
実際に仕入れに繋がるまでには、非常に色んな条件がありそれにクリアした商品だけ仕入れることが出来るんですが、この仕入れ条件をいい加減にすると、後々かなり痛い目を観ます。
いざ仕入れようとしてみると、、
メルカリで仕入れ条件に合った商品が見つかり、仕入れようと思ってもここからまた大変でした。
Amazonで高回転でかつ利益率の高い商品は、他の転売ヤーがちゃんとお知らせアラームを設定してるので、すぐに買ってしまうんです。(笑)
とにかく早い者勝ちです。
通知が来て多分10秒くらいで決済したにもかかわらず、先に買われたということもありました。
ネットショップでの仕入れは、楽天のお買い物マラソンの期間に合わせて商品をリサーチし、リスト化しておき10~15万円分を仕入れます。
ここでの面倒くさい所は、高回転かつポイントの還元率が高く送料も無料になり、10種類買っても上限金額に行かないように微調整することでした。
しかもポイント付与にラグがあるので、一時的にキャッシュフローが赤字になりやすい点も何とも言えません。(笑)
色んな条件をかいくぐって仕入れていざ販売するも、、
ここまで、色んな仕入れ条件をクリアして仕入れた商品たちは、このまま無事にAmazonで販売できればやっと役目を終え現金化されるわけなのですが、そう簡単にはいきません。
Amazonで採用されている販売方法は相乗り出品方式ですので、販売時に利益が取れるかは分かりません。
仕入れる段階では利益が取れる計算だったとしても実際に、Amazon倉庫に納品され販売が開始されるまでに1~2週間のタイムラグがあります。
ここがくせもので、人気がある商品はみんな狙っています。
自分だけが仕入れられたラッキー♪なんて思ってると次第に出品者が増えていきます。
次の章では元トレーダーの目線で、値崩れの心理を実際に経験したトレンドを使って解説していきますよ。
暴落の心理学
幾度となく様々な業界で見てきた価格の暴落、あまり気持ちの良いものではありませんが、貴重な経験ですので自分たちの血肉に変換していきましょう。
というわけでこちら
keepeを解約してしまったので、価格だけのチャートしか無く申し訳ないのですが、当時の私が扱っていた化粧品のトレンドになります。
5月頃にカーソルを合わせていますが、値崩れ前に出品者が私だけの状態で価格は4500円でした。
かなり美味しい商品で、メルカリで2500円ほどで仕入れが出来ました。
これはいいぞとちまちま売っていたんですが、ある時メルカリ側でいつもよりも何個か多く流れてくるようになります。
当時の私はこれはチャンス来たぞと判断し一気に5~6個仕入れを行いました。
平均単価は2400円くらいですね。
ここからが負け戦の始まりなんですが、メルカリ側に大量にその化粧品が流れてくることになります。
大量に流れてきた理由としては、メーカーが他の化粧品とセットでキャンペーンを行い大量に販売したことが原因です。
そうなると他のセラーも気付かないわけがありません。
メルカリの出品者側も売れないと、どんどん値下げをしてくるので、全体の相場が下がっていきます。
仕入れ額が下がるということは、通常では良いことですが今回の場合、Amazon側との差額があるので出品者全体が値下げ出来るということです。
私が経験した株式市場の場合、長期的な上昇相場の終わりでは、参加者全体に含み益が乗っていて、みんなどこで利益を確定させようか待っている状態になります。
今回の場合もメルカリ側に大量に差額のある商品が流れてきた為、多くの人が一時的に含み益がある状態になったわけです。
しかし、誰かがたくさん売り始めると必然的に需要より供給の方が多くなり、みるみる値段が下がりみんな売り逃げようとしていきます。
その姿を見てビビった初心者たちが、仕入れ値より下がることを恐れてさらに値段を下げて逃げようとしてきます。
先に知っていた私は、一刻も早く逃げなければなりません。
重要なポイント
人は一般的に損切りが大嫌いです。
損失額の大きさももちろんありますが、自分が利益になると判断したものが損失になるという事実を受け入れるのが、どうしても嫌なのです。
ということでこのチャートをどうぞ。
完全に逃げるタイミングを逃し値崩れに巻き込まれました。
結果的に損切りした価格は1500円くらい。仕入れ値より安いです。
この値崩れの何がやばいって、出品者100人越えになるんですよ。(笑)
そうなるとみんな値崩れに巻き込まれているので、醜いカート争奪戦が始まります。
とにかく1円でも下げてカートを取り逃げ切ろうと必死になります。
Amazonの販売の仕組みって、めちゃくちゃ値崩れを誘発するような仕組みになっています。
1つの販売ページに出品者がこの価格で売りますよ~って相乗り方式ですので、早く売りたい人は必然的に価格を下げてカートを取ろうとしてきます。
特に初心者は、キャッシュフローも余裕が無い場合が多く、値崩れに敏感に反応します。
今回のような商品に手を出しているのは、明らかに転売初心者ですので起きるべくして起きた暴落と言えますね。
しかもこの暴落の最後ですが、500円まで値を瞬間的に下げて終了しています。
この瞬間的にみんなが投げ売りする状態を、金融業界ではセリングクライマックスと呼び暴落の最後に起こりやすいです。
まあ、見事にきれいなチャートが完成していますね。
ここまでで値崩れのポイントをまとめてみると、大きく4つのポイントがあげられます。
ポイント
正直な話、ここまでくるとこんな不安定な販売方法で、販売し続けるのって普通にしんどくないですか?
私はこんな面倒くさい方法で売り続けるのは無理だなと判断して、新しく安定的で効率的な販売方法を模索し始めます。
単純転売から脱出する為の戦略をそれぞれ解説
戦略1.単純転売の規模を大きくし段階的に外注化していく
転売系のブログを検索してみると一番多いのが、このアプローチになりますね。
自分じゃなくても出来ることは外注しちゃいましょうってやつです。
個人的には非常に同意見ですが、結果として私はこちらのルートには進みませんでした。
もちろん外注化しようとはしましたよ?
しかし元々の利益率が低いので、それぞれの工程を外注化していこうとすると、必然的に本来の利益の一部を外注費用として支払うことになります。
納品の代行を検討するも、費用面と納品スピードの遅さだったり取り扱える商品ジャンルに制限があったりと、いちいち面倒くさいので断念。(笑)
ランサーズやクラウドワークスで梱包、発送が出来る人を探そうと考えるも、細かい教育や近い距離で信頼できる人が見つからず断念。(笑)
ただ、ここでの自由な生活は一時的なもので、Amazonで販売をしている限りは垢バンの可能性は常にあります。
一時的にAmazonで販売できなくなるだけでも、致命傷になりかねません。
そうなると時間のあるうちに、垢バンリスクを含めたプラットフォームに依存したビジネスモデルのリスクを、どう減らしていくかが重要になってきますね。
楽天やヤフーショップといった、他のプラットフォームに出店するセラーも多いです。
他の人にアカウントを作ってもらい、上手くリスクヘッジする人もいるのではないでしょうか。
戦略2.Amazonの商品ジャンルの中でも独占的な仕入れや特殊な商品を扱う
次に多いパターンとしては、問屋さんから卸してもらうパターンや危険物商品(油とかアルコールが混ざった商品)、賞味期限の比較的短い食材など、取り扱いが初心者では難しいジャンルに参入していくパターンです。
私自身このルートへは一時期参入していて、参入障壁が高い分上手く扱えると利益率もそこそこあるので結構楽しかったです。
ここでのリスクは、垢バンリスクと商品のクレームや回転率、不良在庫などになりますね。
商品自体の取り扱い難易度が高いので、その分のリスクをどのように扱うのかがポイントになってきます。
垢バンと商品のクレーム、そもそも取り扱えるかどうかといった問題は、Amazonのアカウントを育てる上で非常にシビアに考えなければいけない問題です。
ここを軽く考えリスクの高い商品を扱ったせいで、アカウントに傷がつくことも良くある話ですね。
あとは比較的回転率が緩やかな商品も多い為、キャッシュフローも考えながら取り組んでいきたいです。
問屋さんやメーカーから卸してもらい独占販売することも行いましたが、Amazon広告の最適化を行い上手く販売する必要があります。
それとそもそも問屋さんやメーカーは、値崩れしやすいプラットフォームであるAmazonでの販売を嫌う傾向がありますので、卸してもらうことが自体が大変です。
上手く卸して貰う為に対策を練る必要がありますね。
戦略3.Amazon転売を辞めて縛りの無い独自のネットショップを運営する
最後の戦略はプラットフォーム型のビジネスから脱却し、自分でネットショップなどを運営するパターンになります。
本来Amazonや楽天側に取られていた手数料も抑えることが出来ますので、利益率の向上や扱える商品の幅も広がります。
私は結果的に自分で運営していくことを選んだのですが、もちろんそれに合わせて対応しなければいけない重要なポイントがあります。
それはぶっちぎりで集客ですね。
ただ、私自身も苦労したのですが、今まで単純転売しかしてこなかった人間が集客なんか上手いはずはありません。
ですのでそこは学ぶ必要があります。
有料の広告を活用する方法もありますし、店舗を運営している人であれば上手く連携させる必要もあるでしょう。
無料で集客するのであればSNSの運用も重要になってきます。
単純転売って皆さんが思っている以上に、Amazonや楽天などのプラットフォームそのものの集客力に依存しています。
今までの単純転売の集客の仕組みを説明すると、元々Amazonのサイト自体に半端じゃないアクセスがあります。
そこでお客さんは、検索BOXに気になる商品のワードを入れ、検索結果から欲しいものを買うということで売買が成立しています。
このビジネスモデルにはあなた個人の集客スキルは必要ではなく、Amazon側にどれだけのアクセスが集まるのかと、販売する商品のブランド力(その商品をみんなが知って欲しいと思っているのかどうか)に依存します。
ポイント
単純転売は、あなた自身は集客しなくとも差額のある商品を見つけて納品するだけで利益になるビジネスモデル
そこから一転して自分でネットショップを作って運営しようとすると大体集客ノウハウが無い為、つまずいて終わります。
そうならない為にも正しいネットショップの構築方法と集客方法、その先の戦略も考えておく必要がありますね。
少しずつ自分の資産となるビジネスモデルを構築することに投資していこう
さてさて、ここまで私の体験談からその後の対策までお話してきましたが、まとめに入ろうと思います。
まとめ
国内の単純転売は稼げるけど実質肉体労働が多く、何かしらの対策を打たないと時間も取られるし、効率も悪いし利益額も頭打ちになってきます。
この先、安定的な収益源にしていく為には少しづつ安定性、防御力を上げていかないといけません。
ポイント 打開する戦略として大きく3つある。
それぞれに良い点、悪い点があり後半につれて難易度は高くなります。
ただ、時間が掛かったり難易度が高いビジネスほど、上手くビジネスが回った時の恩恵が大きくあなた独自の資産になりますのでぜひ取り組んでいきましょう。
私から最終的に言いたいのは資金が少なかったり、まずは簡単なビジネスからやっていきたいと思うなら単純転売はおすすめです。
しかし今後、取引規模を大きくしたり、利益率を改善したり、継続的に手間を減らして収入を得たいと思うのであれば、あなた独自のビジネスモデルをゆっくり育てていくことが重要です。
そのために、少しずつ色んな事を試しながら出来ることを増やしていってほしいなと思います。
お互い頑張っていきましょうね。
さて、今回の記事はここまでにしようかなと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
私にお手伝い出来ることがありましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい。
よろしくお願いいたします。
原田